ビールの涙 2005 2 11
私は、缶ビールよりも、瓶ビールの方が好きです。
瓶(びん)の方が、おいしいと感じてしまうからです。
しかし、その瓶ビールも、涙を流しているように見えます。
人口が増えないから、当然、ビール人口も増えません。
だから、あるビール会社が、大ヒット商品を作ると、
当然、他のビール会社の売上高が減少します。
これでは、他のビール会社は悔しいから、類似商品を作るか、
大ヒットを狙って、画期的な商品を開発するのです。
こうして、ビール会社は、日夜、
熾烈とも過酷とも言える激しい競争を続けています。
これからは、人口減少時代を迎えるかもしれませんので、
この競争は、さらに過酷になるでしょう。
もしかすると、「生き残りのための最終戦争」になるかもしれません。
このような「終わりなき消耗戦」に、瓶ビールは、涙を流しているように見えます。
これは、株式市場も同じです。
投資家人口が増えていかないと、いつも参加者が同じですので、
株価の動きも、いつも同じような動きとなってしまいます。
あるいは、こうなるでしょう。
ある時、バイオ銘柄が大きく上昇したら、
次は、株式の分割銘柄、
その次は、株価が低い低位銘柄と、次々と流行が変わっていきます。
これは、よく言えば、循環していると言えるでしょうが、
悪く言えば、選手層が薄いと言えるでしょう。
株式市場も、投資家人口が増えるように努力すべきです。